INTRODUCTION

わたしの大好きな小津安二郎監督の映画「東京物語」は、フランスの方に再発見していただかなければ私たちの世代は見ることはできなかったと思います。
私自身、多くの日本人同様、フランスの文化に長年の尊敬を持っています。
とくに農産物、料理の領域では、素晴らしいワイン、フォアグラ、コルベールをはじめ、遠く日本の私たちの人生を豊かにするきっかけをいただいており日頃感謝しています。
一方で、日本の浮世絵がパリを中心とする画家をインスパイアし、新しい時代の扉を開くきっかけになったことも日本人として誇りに思っています。
日本料理はほとんど油を使わないでも多彩なコース仕立てができるという意味で、健康的で、歴史に根差したオリジナリティーにあふれる料理だと思います。
私たちは、多くのフランスの方の協力のもと、建築も、調度品も、できるだけ日本のオリジナルのものをお持ちしました。
共同経営者である、OKUDAの奥田シェフは、「小十」(ミシュラン3つ星)、「銀座奥田」(ミシュラン2つ星)の日本を代表するシェフです。
また宮原シェフは、小十で修業し、「銀座奥田」開店以来、シェフをつとめてきました。
OKUDAでは、この二人のシェフの伝統に基づきながらも新しい料理の数々をご提供したいと思います。
日本は、気軽にすぐ行くには少し困難が伴います。
OKUDAにおいでいただいたお客様には、パリにいながら日本旅行を楽しんでいただけます。
ふたりのシェフの、最新の和食と、日本の建築、日本の工芸品をぜひおたのしみください。
そしていつか日本を訪問するきっかけにしていただければと思います。

OKUDA オーナー 大徳真一